「ミリオンダラーアーム」(グレイグ・ギレスピー監督)、
「舞妓はレディ」(周防正行監督、上白石萌音)、
「グレース・オブ・モナコ」(オリビエ・グアン監督、ニコール・キッドマン)、
「レッドファミリー」(イ・ジュヒョン監督、キム・ギドク、キム・ユミ)、
「滝を見に行く」(沖田修一監督)、
「ゴーンガール」(デヴィッド・フィンチャー監督、ベン・アフレック)、
「薄氷の殺人」(Black Coal、Thin Ice)(ディアオ・イーナン監督、リャオハン、グイ・ルンメイ)。
総選挙、民主党代表選挙の時期は映画館には足を運べず、その前後での鑑賞作品である。このうち、「ゴーンガール」が脚本上手く、スリリングで秀逸。「レッドファミリー」「薄氷の殺人」は韓国、中国映画の現在のレベルが高いことを示しているように思う。
昨年10月、アンドロイド版「変身」(フランツ・カフカ原作)という平田オリザさんの演劇を観た。カフカの小説は朝に目覚めると虫に変身していたというものであるが、この作品では主人公はアンドロイド(ロボット)に変身する。そのアンドロイドを巡る家族らの反応が興味深く、人間とそれ以外の種、人間とロボットの関係性について、いかにその境界が紙一重かを思わせる。モリオカという地名が登場し、東日本大震災についての言及がある。ロボットに変身してしまう不条理と3.11の福島のそれが重なり合う。名作だ。平田さんには福島の復興にも非常に尽力していただいている。大変ありがたいことだと感じている。
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