6月の映画 『奇跡のリンゴ』
5月、6月に鑑賞した映画は、「戦争とひとりの女」(井上淳一監督、坂口安吾原作)、「ローマでアモーレ」(ウディ・アレン監督)、「奇跡のリンゴ」(中村義洋監督)の三本。 以下、「奇跡のリンゴ」についてひと言。 1970年代、「神の領域」「狂気の沙汰」といわれた無農薬リンゴ栽培に挑戦した木村秋則さん一家の実話。 何度も涙した。あきらめかけた木村さんに娘が「(挑戦を)続けて」と迫るシーン、公衆電話ボックスでのシーン、作業小屋に書き残されたノートを妻が読むシーン、11年目にして初めて咲いた白いリンゴの花が映し出されるシーン……。 辛いストーリーなのに楽しくもあり、明るくもありで全体のバランス加減が程よい。元気もでる。 有志でつくる「映画を観て語る会」で感想を聞いたところ、泣ける映画だと思うのは男性に多いようだ。女性の側からみると、家族を犠牲にしてどこまでもロマンを追い求める男とそっと支え続ける女という構図に思わず「引いてしまう」のだそうだ……。 |