『6才のボクが大人になるまで』 米国(リチャード・リンクレーター監督、エラー・コルトレーン)
『トラッシュ』 英国(スティーブン・ダルドリー監督)
『悼む人』 (堤幸彦監督、高良健吾)
『アメリカンスナイパー』 米国(クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー)
『みんなの学校』 (真鍋俊永監督)
『イミテーションゲーム~エニグマと天才数学者』 米英(モルテン・ティルドゥム監督、ベネディクト・カンバーバッチ)
実に力作が多かった。とりわけ『アメリカンスナイパー』は評判通りの秀作だ。イラクでの戦場シーン、スナイパーである主人公のPTSD、葛藤。イラクには結局大量破壊兵器はなかったわけだが、当時の米兵にも我々は果たして正しいのかという迷いがあったことが描かれている。共和党支持のクリント・イーストウッドゆえにさらに意味がある。
関西テレビの真鍋さんのドキュメンタリー『みんなの学校』も素晴らしい作品。220人の大阪の公立大空小学校には37人の特別支援を必要とする子ども達がいる。37人をありのままに受け入れる教職員や子どもたち。すべての子ども達に居場所がある。インクルーシブ教育の見本のような学校だ。みんなで37人のひとりひとりと向き合っているが、学校全体の学力試験の成績も良いという。女性の校長先生の器量、リーダーシップ、信念、プラス発想に負うところが大きいだろうと思う。こんな公立小学校があるのかと感激した。1年を通して500時間カメラをまわしたという労作。
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