2016参院選結果は「次への跳躍台」
まずは、民進党及び民進党候補者さらには野党統一候補をご支援いただいたすべての方々に選対委員長としてお礼を申し上げたい。
参院選結果の民進党へのメディア評価は、「伸び悩み」「苦戦」「改選議席減」などである。確かに勝ったとはいえない。6年前の議席を上回っていない上に、自民党より約20議席ほど獲得議席が少ないのだから当然である。世論の流れを創り出せれば、例えば1人区では秋田、岐阜、奈良、滋賀、岡山、長崎などで勝利することができ、自公の改選過半数を阻止できたかもしれない。選対委員長として責任を感じている。
ただ、直近3回(2012総選挙、2013参院選、2014総選挙)のように、一敗地に塗れ、二度と立ち上がれないというような感じではない。勝ったとは言えないが、世論の空気が「なぎ状態」の中では「よく踏みとどまった」とも思っている。公認32+1(会派入りを表明している山形県舟山氏)+2(新潟・岩手)で合わせて35人。3年前と比較すると2倍強である。自民党が最重点選挙区として総力戦を展開した約10の1人区(青森、宮城、山形、福島、新潟、長野、山梨、三重、愛媛、大分)での大激戦は、愛媛県を除き全て制した。
とりわけ現職大臣との死闘を演じた福島については私自ら選対本部長を務めた関係上、福島県民の皆さまにこの場をお借りして心からお礼を申し上げたい。
北海道、東京、愛知では2人当選。この意味は政権を狙う政党として小さくない。定数3以上の選挙区において1人当選で満足しているような政党に未来はないと思うからである。
選挙直前のインタビュー(日経)でも述べたように、3年後への「踏み台」はつくれた感がある。3年前から今回が2倍、次回が3倍となるようにしたい。そのためには、世論の流れを創り出すことや大阪・兵庫における特別な対策、さらには次期総選挙における野党協力の適切化などが不可欠となる。
2016.7.11
民進党選対委員長
玄葉光一郎