次期総選挙における野党連携のあり方について
参院選における野党統一候補の試みは、多くの一人区において与党との接戦に持ち込むことができ、11選挙区で勝利したことで、一定の成果をあげたとみるべきだろう。
しかし、政権選択選挙となる総選挙においては参院選挙での野党連携のかたちをそのまま持ち込んではいけない。政権をともにすることは考えられない以上、現在の延長線上での連携は共産党に「近寄りすぎ」である。
無論、共産党が ①天皇制 ②自衛隊 ③日米安保 の3点についての基本的考え方を変えるなら話は別だ。 だが現状のままなら、より適切に距離感を保つべきである。
安倍政権打倒のため、小選挙区で野党候補者をひとりにするのはいい。その際共産党との連携のかたちは、「推薦」「支持」などでない、いわゆる「立てない調整」 「すみわけ調整」 にとどめるべきだろう。それなら政治の知恵・技術の範囲内といえる。それ以上踏み込むことには私は反対だ。
9月15日に行われる民進党代表選挙でもこの点を重視して自らのスタンスを決めたい。
2016.8.3 記