2018年10月~12月の映画
☆の数は5つが満点
・「イコライザー2」 アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントン ☆☆☆ ・「華氏119」 マイケル・ムーア監督 ☆☆☆ ・「十年」 是枝裕和総合監修、早川千絵監督、木下雄介監督、津野愛監督、藤村明世監督、石川慶監督 ☆☆ ・「ハッピー・アイランド」 渡邊裕也監督、吉村界人、萩原聖人 ☆☆☆☆ ・「斬(ざん)」 塚本晋也監督、池松壮亮、蒼井優 ☆☆☆☆
・「イコライザー2」~安心して見られるアクション映画。 ・「華氏119」~おなじみの監督のアポなし突撃取材の風刺ムービー。トランプ大統領のみならずオバマ前大統領にも矛先が向いている。女性や若者にこそこれからの米国の希望を見出しているという主張を展開。先ごろの中間選挙での下院における民主党の勝利はまさに女性と若者が投票所に足を運んだことにあるというのがもっぱらの見方だ。 ・「十年」~10年後の日本の未来というテーマで、5人の若手監督が挑んだオムニバス。各製作費は400万円くらいだったそう。どんな未来を描いているのか期待しすぎたせいか、期待外れの感があった。それぞれ訴えたいことは明確だったが、よりクリエイティブかつ丹念な短編であってほしかった。 ・「ハッピー・アイランド」~いまだに原発事故による風評被害と闘っている福島県の農家の気持ちを上手く表現できている。福島県須賀川市が舞台となっていて、地元農家の主人を萩原聖人が熱演している。監督は若手で須賀川市出身。3.11があっても淡々と農業を営む祖父の姿がカッコよくて、映画にしたかったと語っている。地元の国会議員としては是非多くの方に観てもらいたい作品。 ・「斬」~期待しないで鑑賞したからかもしれないが、意外と魅かれた。さすが「野火」を制作した監督の作品で、強烈な印象を残す。刀を抜けない主人公の浪人をどう考えるか。いまでも軍人の中に戦争PTSDとなる人がかなりいる。「殺す」「斬る」ということはやはり狂気の沙汰ではある。
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