飯舘村仮設住宅で懇談会、仮設住宅に宿泊
原発事故の影響から全村避難中である飯舘村の皆さまが避難生活をする福島市の松川第1仮設住宅で懇談会を開きました。
懇談会では、「ごく当たり前の生活がしたい」「一日も早く帰りたい」「この現状を風化させないで」等、震災から3年3ヶ月経過した現在の素直な気持ちをお話しいただきました。とりわけ印象的だったのは「震災前のように子供や孫と飯舘村で暮らすことは難しいかもしれない。若い人は戻らないかもしれないが、私は先に帰村して飯舘村に根っこを残す」という言葉でした。
また、村民の皆さまの大変なご苦労やつらい経験、飯舘村の現状、将来的な不安、除染や帰村に対する考え等、参加された皆さんから貴重なご意見、率直な思いをお伺いする中で、復興・再生へ向けた多くのヒントを得ることができました。
懇談会の後は仮設住宅に泊めていただき、一晩ではありますが仮設住宅での生活を体験しました。 建物の痛みが所々進む仮設住宅の状況を確認し、老朽化対策等に対する支援や長期化する仮設住宅での生活によるストレスや健康不安に対する支援等、ハード・ソフト両面における支援の重要性を再確認すると共に、生活環境改善へ向けて工夫のある継続した支援が必要であると実感しました。