日本のつくり直しが始まる
昨日衆議院が解散された。
戦後初の政権選択選挙であり、政権交代選挙とも呼ばれる第45回総選挙は8月30日に行われる。
8.30を歴史の教科書に記される日にしなければならない。8.30を日本や地域の未来への
希望を再生するためのしくみのつくり直しをスタートさせる日にしなければならない。
政権交代とは、第一に政策のつくり直しを意味する。無駄を削り、資源配分を変えることである。天下りなどの既得権構造に切り込み、予算を「賢い支出」に変えていく。日本の根本問題の一つである少子化、教育、社会保障セーフティネット、農業、新成長戦略に税金の使いみちを重点化していく。
マニフェストが注目を集めている。その充実が政治改革につながると考え、マニフェスト
推進議連の共同座長を務めてきた私にとっては一定の感慨がある。政権をめぐり堂々の具体的な政策論争を行いたい。
政権交代の第二の意味は、政権運営のつくり直しである。官僚依存が過ぎた自民党政権に変わって、政治主導の政権運営を行うものである。
私は10年前、当時の管代表から諮問を受け、近い将来政権を担った場合に備えて、政府与党一元化や首相権限強化などの答申を事務局長としてまとめた経緯がある。政権交代後の政権運営に対するわが党幹部の発言の背景にはこの答申が原型としてあると思われる。
しかし、注意を要する。
答申はあくまで政治主導の理想形である。現在の政治状況にアレンジしなければならない。特に、政府に入らない、与党に残る議員たちをいわばバックベンチャー 扱いにしている。政府も大切だが、むしろ与党と国会対策のマネジメントに相当のエネルギーを割かねばならない。主要閣僚級が政府に入らず、しかも束になって それにあたらないと安定した政権運営は覚束ないし、例えば政務官が質問取りをするなどもっての他である。
いずれにしても鳩山代表が腹案を暖めておられるだろう。
民主党の勢いが伝えられている。
自民党は七転八倒、断末魔のようにも見えるが、やはり底力はある。油断せず、走り続けなければならない。40日間何があるかわからない。
何が起きても乗り越えて走り続けなければならない。