2018年1月の映画
☆の数は5つが満点 ・「ヒトラーに屈しなかった国王」(The King’s Choice)(ノルウエー) ☆☆ エリック・ポッペ監督、イエスパー・クリステンセン ・「はじめてのおもてなし」(独)☆☆☆☆ サイモン・バーホーベン監督、センタ・バーガー ・「ヒトラーに屈しなかった国王」~1940年のドイツのノルウエー侵攻に対する当時のノルウエー国王ホーコン7世の決断とそこの至る3日間を史実に基づいて描いている。主権国家としての矜持を優先するか、それとも国民の犠牲を最小限にすることを優先するか、究極の難しい選択を迫られた国王。彼は前者を選択し、結果的にそれは正しく、それを評価する作品。決断を評価しすぎていると感じたのは僕だけであろうか。ドキュメンタリーなタッチゆえ仕方ないかもしれないが、やや退屈で冗長。 ・「はじめてのおもてなし」~完成度の高い作品。ミュンヘン郊外に住む裕福だが家庭崩壊の淵にあった家族が、ナイジェリア難民を受け入れたことをきっかけに家族本来のきずなを取り戻していく物語。シリア難民の流入によりドイツにおいて難民問題が深刻化する直前につくられた映画で、難民問題自体はシリアスに、しかし全体の物語はコメディタッチで描かれている。テンポもバランスも良い素晴らしい一本。銀座のシネスイッチは女性客で満員。難民受け入れに対するドイツ政府の姿勢には敬意を表したい。 |
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