2024年(後半)鑑賞映画
☆5つが満点
*「90歳何がめでたい」 ☆☆☆☆ 前田哲監督、佐藤愛子原作、大橋里美脚本、草笛光子、唐沢寿明 楽しいドラマ。佐藤愛子さん、草笛光子さんともにあっぱれ!唐沢寿明の演技もいい。100歳人口は、私が生まれた1964年の160人から現在は9万人を突破。今後高齢者マーケットを意識した作品が多くなるかもしれない。
*「マミー」 ☆☆☆ 二村真弘監督 問題作だ。気乗りしないテーマなのに一気に時が過ぎた。作り方が上手い。真須美被告の夫による保険金詐欺の告白シーンは圧巻。最高裁のみならず世論にも抗う勇気ある作品。本人否認、証拠に若干の疑義という事件。果たして自分が法相だったら死刑執行の命令書にサインするだろうか? *「侍タイムスリッパー」 ☆☆☆☆☆
安田純一監督・脚本、山口馬木也、冨家ノリマサ
楽しい娯楽ドラマ。脚本が上手い。タイムリップものはありがちだが、タイムラグを活用してのそれは面白かった。このアイデアは今後の映画などに使われる可能性があるだろう。自主映画が話題を呼んでヒット作になった。日本映画のポテンシャルを感じうれしくなった。
*「花嫁はどこへ」 ☆☆☆☆
キラン・ラオ監督、アーミル・カーン製作
10年前「きっとうまくいく」でインド映画の面白さを知った。この作品も見終えて心地よい、安定のハッピーエンド。普段は賄賂をもらうも肝心な時に人情味を発揮した警部が古典映画「カサブランカ」の警察署長と重ねる。屋台の女主人もきらりと光る。女性を取り巻くインドの現状やカオスと自然が映し出されていていい。
*「最後の乗客」 ☆☆☆
堀江貴監督・脚本、岩田華玲、冨家ノリマサ
これまた自主映画。侍タイムスリッパー同様脚本がいい。東日本大震災での津波被災者への鎮魂だという。「奇跡の日常」という挿入歌が流れていたが文字通り「ふつうに暮らせることがいかに幸せなことか」を心の底から思わせた出来事が3.11。低予算と55分という時間での表現としてはなかなかだ。
*「はたらく細胞」 ☆☆☆
武内英樹監督、徳永友一脚本、永野芽郁、佐藤健、阿部サダヲ、芦田愛菜
ユニークだが好きな部類には入らない作品。暴飲暴食の人に反省を促すには良い映画。阿部と芦田の演技は好印象。
|
|