6月、7月鑑賞作品は、
「Xmen」 (米、ブライアン・シンガー監督、ヒュージャックマン、ハル・ベリー)。
「罪の手ざわり(A Touch of Sin)」 (中国、ジャ・ジャンクー監督)。
「サードパースン」 (ポールハギス監督、リーアム・ニーソン他)。
「グランド・ブダペストホテル」 (ウエス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ他)。
「超高速・参勤交代」 (本木克英監督、佐々木蔵之介)。
「罪の手ざわり」が最も印象的。本格的な社会派作品だ。
4話からなるチェーンストーリー。実在の事件をもとに、現代中国社会に顕在化しつつあるさまざまな矛盾を「暴力」というかたちで表現している。
監督自身、インタビューで次のように述べている。「中国の無謀な変化により、いくつかの地域は他者の犠牲の上に利益を享受しました。そして、貧富の格差は常に増大しています。人びとは延々と続く特権の実例や社会的不正に直面し、憂鬱になっています。…中国の社会はコニュニケーションの手段を欠いています。他人とコミュニケーションする習慣がない場合、弱者が自らの尊厳を守るためには暴力が最も安易で有効な方法となります。」
中国当局との関係は大丈夫なのかと思ったが、どうやら中国国内では一般公開されていないらしい。なるほど。
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